服飾品に関連した書籍
ある物事に対する歴史記述があれば、それを書く側が門外漢であれ、それは「歴史的事実」として、まかり通ってしまう。「記述」されることの怖ろしさは、そこにある。この本には、あまりにも歴史記述の誤りが多く、それは「客観性」だの「学術的」だの云々する以前の問題だということを筆者も認識すべきだ。しかも誰それによれば・・・の引用が多く、ほとんど原資料にあたっていない。それによって客観性をもったような形式をとりながら、じつは自分の論旨に都合の良い歴史の組み立てをしているにすぎない。ようは筆者の過去のデザイン論の文脈の中に、すっかり同じ形でファッションを入れ込んだだけである。ようするにタコツボ。 ミニスカート誕生の大間違いに始まり、ヒッピー・カルチャーとパンクの大きな相違に対する認識のなさなど、当人がもともとファッションに興味がないのが一目瞭然。あとがきにあるように、ファッションに関して「門外漢」であり、「
著者はファッションの目的を大衆に認められるため、女性が男性を誘惑するためという。 そしてそのことについて解説した後、最終的にはファッションも女の誘惑方法も軽薄で無内容であるから、生真面目なものを愚弄するものだと述べる。軽薄で無内容なものに真面目なものが立ち向かってもすかされるだけだからそれらと戦うことはできない。ファッションと女は誘惑するところに意味があるのだ。と言っています。 今まで興味はありながらも深みがないところに疑問を感じていたファッションを、遊戯としてとらえようとわりきりがつきました。 当たり前といえば当たり前ですが、そういう観点からファッションをとらえなおすのも面白いなと思いました。